~EXILE~ 苦難を乗り越えて栄光を勝ち取る

「戦争の足音」がなかなか消えない。

 

まさか!!という思いと、

 

こんなことがあってはいけない!!という思いが、

 

消えては生まれ、

 

生まれては消えないまま、

 

漂っている。

 

 

人間の歴史は闘いの記録でもある。

「人間は、誰もが自由で平等でありたい」という理想は、人類の歴史上、一度も実現されたことがない。

 

「あるべき論」と「ある論」は違う。

人間は戦いを望まないということはない。

戦争で利益を得る人がいるからである。

 

「死の商人」である。

 

人口の増減とエネルギーの確保が基本であり、豊かさへの渇望が、権力欲と繋がって、人々を戦いへと駆り立ててきた。

 

国家間の戦いでは、強いところが弱いところを支配し、相手が弱いと見れば、強国は「支配領域」を拡大するために、たたみかけてくる。

 

1つの譲歩が2つの譲歩を産みだす。

軍事と経済力による強・弱は、昔もいまも変わらない。

 

オペラで描かれた「バビロン捕囚」

合唱曲の『行け!わが想いよ。黄金の翼に乗って・・・』は、

ヴェルディの歌劇『Nabucco(ナブッコ)』というオペラの第3幕で唄われるのだが、この歌の背景にあるものは、紀元前586年の「バビロンの捕囚」である。

 

拉致被害者群の歌である。

戦いに敗れたユダヤ人の捕虜が、故郷への想いを込めて歌うのである。

 

イタリアでは「第2国歌」のような扱いであるから、多くの人が知っている。

 

なぜか?

 

歴史上、イタリアが統一されて、現在のような国家になったのは新しい。

北イタリアがオーストリア帝国に支配されながら、国家統一がままならない時に、国民は「この歌に希望を託した」からである。

国民の心を代弁するものであり、それが文化となった例である。

 

日本でも、たびたび上演されているオペラだから知っている人がいるだろう。

 

合唱曲として歌ったことがある人がいるかもしれない。

『ナブッコ』は物語だから、史実とは異なる部分があるが、それはそれでいい。

スケールが大きい舞台で唄われる曲は壮大である。

 

トリノ・オリンピックでも使われたが、記憶に残っている人は少ないかもしれない。

 

「思考力をテストする」と文部科学省が言っている。

 

暗記ではなく、自分で考えて、それを表現する力を評価する。

 

だから、入試センター試験でも「記述式」を取り入れるという。

今年のマークテストでも、「思考力を試す」出題がされるだろう。

出題傾向が変わるという意味である。

 

すると、さり気なく、歴史や音楽などを組み合わせた問題が出題されるだろう。

地歴だけでない。

理科も英語も「新テストの可能性」を計る出題があるはずである。

当然、首都圏を中心にした私立大学も工夫してくるだろう。

 

この点『ナブッコ』はとてもいい素材である。

 

教養としてだけでなく、入試に関連してくると思うのである。

 

苦難を乗り越えて栄光を勝ち取れ!

さて「わが想い」はどこにあるか。

 

「戦争を避ける」という想いが基本になくてはならない。

 

核戦争になったら、人類は確実に滅びる。

 

けれど、北朝鮮が核兵器をもって、「日本を焦土とさせるのは簡単だ」とまで言う。

 

尖閣諸島に中国船が出没するのが常態化して、今やマスコミも騒がない。

 

これからは、憲法についての意識高揚が必要で、「改憲に賛成・反対」の意志を持たなくてはいけない。

 

18歳の高校生は、投票権を持っているのだから責任がある。

 

2017年1月。

スイスで開催された「ダボス会議」で一躍有名になった言葉に「VUCA(ブーカの時代)」がある。

 

地域戦争・保護主義・ポピュリズム・所得分配の不平等(ジニ指数)・AIなどによる構造改革・地球温暖化・異常気象・政治経済社会・環境の混乱を指すのだが、それらをトータルして、どこに向かっていくのか。

 

多くの人が「不安と恐怖」の中にいる。

先が見えないからだ。

 

ちなみに、VUCAは変動性(Volatility)・不確実性(Uncertainty)・複雑性(Complexity)・曖昧性(Ambiguity)の頭文字を綴った造語である。

 

しかし『行け!わが想いよ。黄金の翼に乗って』は希望の歌である。

 

嘆きで終わっていない。

未来に託す期待がなくては、この歌は唄えない。

 

『ナブッコ』の舞台になっている「バビロンの捕囚」は、約50年にわたる民族全体が捕らえられた事件である。

 

厳しい苦難に耐えながら、しかし、夢を捨てず、希望を捨てず、後にユダヤ教の核心となる信仰を確立した歌である。

 

ちなみに、「バビロンの捕囚」の出来事は、英語でいうとエグザエル(the Exile)である。

 

人気グループEXILEとの関係はわからないが、彼らが「苦難を乗り越えて栄光を勝ち取る」という意味でグループ名としたならば、すごい知恵者がバックにいることになる。

 

実際はどうだろうか?

 

決して諦めない。

未来への期待を持ち続ける。

夢や希望を持ち続けることが核心である。

これが、The Exileである。

 

「苦難」と「希望」は繋がっている。

 

受験も同じである。

 

受験戦争も勝たなくてはいけない。