2018年センター試験から読み解く未来の受験 ~英語編~

英語のリスニングは、

 

過去最低の22.67/50である。

 

なぜできなかったのか。

 

実は「聞いている音声を踏まえて、応用的に考える問題が出題されていた」からである。

問2・問3などを見ると具体的に理解できるだろう。

 

言い換えると会話(コミュニケーション)の力を試しているから、これまでのテストのように「聞き取れたらOK」というレベルではないということである。

 

「聞きながら文章を理解する力」が要求されているからである。

これでは、普段からしっかり「訓練」していなければ得点できない。

 

学校教育の「聞き取り学習」の範囲では対応できない。

 

「限られた時間内で音声を聴きながら思考する」

このレベルの出題がこれから多くなるだろう。

 

英語4技能テストもこの流れである。

 

これへの対応力をつけるにはどうするか。

「聞き取ったこと書いたり、話したりする学習」が要求されるのだから、これからは「聴きながら思考する力をつける学習訓練」をすることである。

 

これでは、学校間の格差だけでなく、生徒間格差が大きくなるだろう。

 

小学校時代からの早期の取り組みが要求される。

 

英語の筆記では、「文法的知識がないと解けない問題」が多数出題されている点に注意したい。困ったことに公立中学校で「まるで文法を学習していない」この課題を、多くの生徒も保護者は理解していないが、これは深刻である。

 

「高校に入学したらそれで終わり」と割り切ることは危険である。

 

この文法の学習・基礎を徹底的にやり直さなければ大学入試に対応できない。

 

対話文の分量が増えるのは、これからも同じだろう。手遅れにならないように気をつけたい。差がついてからでは遅い。やり直しがきかないからである。

 

また、英語の「運用能力」が要求されている。

問3以降をみればわかるが、「パラグラフを読み解く力」がなければ問題は解けない。

 

 

2020年に向けてのメッセージ

これは、数学・地歴・理科など他の教科と融合する問題で、「大学入試共通テスト」に向けての試行が先取りされていると考えてよい。

 

私立大学の入試でも、この傾向は同じだろう。

変化に対応できないことがあってはならない。

 

今回は、地理で「ムーミン」「ニルスの不思議な冒険」というアニメとその舞台がマスコミをにぎわした。

が、これは受験生というより、次代を担う若者たちに、世界に目を向けた「幅広い知識・視野・教養」の大切さを示唆していると受け止めるべきものである。

 

単発的なバラバラな知識や記憶ではなく、いろいろなことを「総合的に捉える能力」を大切にするということである。

 

「国家の教育メッセージ」であるから「変化」を主体的に受け止める必要がある。。

 

入試センター試験の問題は「日本教育の窓口」である。

だからなくならない。

 

「変化」はこれからの教育の内容・在り方を示唆するものである。

 

2020年に向けて、この流れは一層大きく展開することを胆に銘じて対応したい。