大谷翔平選手からみる強くなるための5つのヒント

大谷翔平選手の活躍が素晴らしい。

 

彼の飛躍は、私たちに夢と希望を与えてくれる。

 

「二刀流」は新鮮で、刺激的でインパクトがあるだけでなく、

彼の活躍は、私たちにチャレンジする勇気を与えてくれる。

 

新学期になって1か月が経過した。

 

新入生も、進級した人も、それぞれ、新しい立ち位置・環境に少しずつ慣れてきた頃だろう。

すべてスタートダッシュが大切である。

 

本来、学校教育は「文武両道」が理想だから、大谷選手の「二刀流」は多くの人の目標と重なる。

 

人生で、やりたいことができる期間は短い。

それを追及できる時間はもっと短い。

だから悔いなくやり切ればいい。周囲はそれを理解し、支援してやればいい。

 

飛躍につながる「強くなるための5つのヒント」とは?

①「聞く耳を持つ」ことは、人間を強くする

「聞く力」とは、<独善=独りよがり>にならないということである。

これは、簡単なようでいてなかなかできることではない。

自信がある人ほど、この穴に入りやすい。

しかし大谷選手は、他人の言葉に耳を傾ける力を持っている。

だから、打撃フォームを修正するのも早いし、カウントの数え方も早い。

つまり自分勝手にならない素直さを持っている。

 

こうした素直さは「伸びる条件」の1つである。

 

スポーツだけでなく、学力でも伸びる条件は同じである。

指導者の助言を素直に「聞く耳」があるか・ないかで全く伸び方が違ってくる。

自分勝手になったり、感情的に反発したりするようでは伸びない。

成功しない。

 

②「限界を設定しない」ことは、人間を強くする

「限界を設定しない」とは、要求水準を下げないということである。

 

これは安易な姿勢ではできないことである。

大谷選手の二刀流には、いろいろな意見がある。

否定的な意見を積極的に発信している人さえいる。

 

しかし、そんな発言は無視すればいい。

根っこに「嫉妬心」があるからである。

大谷選手は、彼を愛し、能力を支援してくれる人たちの下でのびのびとやっているようだから、これが彼の魅力である。

 

こうした可能性の追求姿勢は「伸びる条件」の1つである。

同じことが学力伸長についても言える。

素直な生徒は伸びる。

魅力がある。

愛される。

未知なるものをいっぱい追及して、思い切り頑張ればいい。

要求水準を下げることはいつでもできる、始めから、限界を設けたら伸びる芽を摘んでしまう。

もったいない。

能力伸長は、自分だけの力では限界がある。

可能性にチャレンジすること。

この挑戦する力こそ大谷選手から学ぶことだ。

 

③「誰とも親しくなる」ことは、人間を強くする

人種・宗教・民族を問わず「誰とも親しくなる」ことはラクでない。

 

排他的で、自己の優越性を強調する価値観が蔓延している時代にあって、大谷選手は単身で異文化の世界に飛び込んだ。

潰しあいが当然の世界で、愛され、慕われ、実績を上げていくには「スタミナ」が要求される。

 

サッカーの中田英寿選手・本田圭佑選手が海外進出する時に「成功するかしないかは、技術面だけでなく、良い指導者に出会い,人間的に愛されるか・どうかがキーになる」と予測した。

 

監督・チームの仲間に愛されることが「伸びる条件」の1つだからである。

 

学力を伸ばす力も同じである。

狭い学校・地域の内であっても、良き友・良きライバルに恵まれ切磋琢磨することが重要である。

成功した人は好かれている。

グローバル社会である。

国内・国外を問わず、多くの人と親しくなることが強くなる条件」である。

孤独な人は必ず行き詰まる。

 

④「基礎をしっかり叩き込んでいる」ことは、人間を強くする

基礎とは「技術」と「人間性」である。

 

大リーグで通用するだけの高いレベルの「野球技術」の習得だけでも大変な努力が強いられる。

これは、素質だけで出来るのではない。

私の義父は高校野球の監督だった。

彼は野球の基礎を徹底してたたき込んで甲子園に4回行った。

義父の話は「基本技術」の取得の大切さと厳しさだった。

 

大谷選手は、少年野球のころから父親から徹底的に基礎を叩き込まれたと聞く。

基礎とは「技術とマナー」である。

だから、自然体でグランドの「ゴミを拾う」ことも「仲間を大切にする」こともできるのだろう...

 

学力の基礎もしっかり叩き込まれなければ伸びない。

先日、中学生の孫娘が「英語の文法がわからない」といって女房に教わりに来た。

文法は英語の基礎である。

学力を伸ばすには、基礎文法のマスターは必須である。

 

⑤「環境に素早く適応する」ことは、人間を強くする

大谷選手は、単身アメリカにわたり、異文化・異人種の中で若者らしくスタートを切った。

 

現地の子供たちに気さくにサインし、記念写真に納まる。

二刀流だから、ピッチャーをやったかと思えば、バッターになる。

それも、8番を打つかと思えば、6番になり7番になり、4番を打ったりする。

まさに「環境の変化の繰り返し」である。

 

ここで要求されるものは「適応力」である。

環境の変化を拒否しない、しなやかに適応する。これから苦しむことがあるだろうが、差別や偏見がないから適応しつつ大きく成長するだろう。

これも伸びる条件の1つである。

 

学力についても同じことが言える。

例えば高1生は中学と異なり、その「スピードと学習量の多さ」に戸惑っているだろう。

部活との両立に自信を失くしているかもしれない。

戸惑いも不安も、克服することによって「成長のパワー」に昇華する。逃げてはいけない。

大谷選手のように、正面から環境の変化に立ち向かうことにしよう。

人生は、環境の変化にしなやかに沿うことで形成されるものだからである。

環境への適応は、生きている限り続く学習課題である。

 

大谷翔平選手と共に、私たちも成長しようではないか!!!