勉強が嫌いだなんて、嘆かないでください!

勉強ができない。

自信がないなんて、嘆かないでください。

悩む必要はありません。

だって、あなたは「可能性の塊」なのですから。

 

人間の能力なんて、天才以外は大差ないのですよ。

得意の分野が、それぞれ異なるだけです。

いいじゃないですか。開き直って、自信をつければいいだけですからね。

 

今回は、「嘆くより、前にでろ!」をテーマにして考えてみましょう。

 

Case1:

飯塚保君(仮名)は、悩んだあげく、「勉強ができない理由」を考えてみることにした。

「いつから、勉強が面白くなくなったのだろうか?」とね。

そこで、「小学校3~4年からだ」と思いついた。

毎日・毎日、サッカーが好きで、面白くて、勉強をさぼっていた。

その時はそれでいいと思っていた。けれど、サッカーでも繰り返しが重要なのに、勉強では、繰り返しが足りなかった。授業にも集中しなかったし,遊んでいた。

実は、この時期が「基礎をつくる大切な時期」だったと分かっていなかった。

音読でも計算でも適当にやっていた。

これでは「反復練習が足りなかったんだ」といまさらながら反省した。

<成績を伸ばすポイント>

 

「わからなくなった箇所」に戻り、徹底して学び直すこと。自己流ではなく確かな指導者の下で、しっかりしたテキストを使えばメキメキ上達するだろう

 

小学校34年。中学校1~2年の教材に「穴」がある場合が多いから、復習を計画的に行うことを実行したい。

 

*わからないことは恥ずかしいことではない。放置しておく方が恥ずかしい

 

Case2:

森山真由美さん(仮名)は、学校の教科書がドンドン薄くなっていると言われたことを思い出した。

あれでは、勉強したことが定着しないはずだった。

例えば数学である。

脳・頭に定着するには「演習問題5題」が必要なのに、「3題で終わり」だった。

これじゃダメだと思ったので、強引に両親にお願いして個別指導塾に通うことにした。

講師の先生に「自分に足りないところ」を明確に指摘してもらった。

そこでポイントを絞って勉強することにした。

少しずつ成績が上がった。

嬉しかったので、また頑張った。勉強が楽しくなった。

 

<成績を伸ばすポイント>

 

 

 

理解不足・弱点をしっかり「絞って学習する」のが効果的である。

基本問題の「演習量」を増やし、慌てて応用問題に手を出さないこと。

数学は計算力をつける、英語は単語数を増やす、国語はできるだけたくさんの本を読む。

理科は「なぜ?」を言う質問をいつも持つ。

社会科は、世間の動きを意識することから始めるとよい。日常生活の中に伸びるヒントがある。

 

*自信がある教科を1つ以上つくること。大切なのは「量」である。

 

Case3:

金子武君(仮名)は、中学から始まった英語が、いつの間にか苦手になっていることに気づいた。

「英語は、日本語と同じくらいできるハズだ」といわれて頑張ってみようとしたが、どこから手をつけたらよいかわからない。 もっと効果的に勉強をして、できるようになりたいと考えて先輩に相談した。

先輩から、「まず読み書きが大切だから、声を出して徹底して書け」と助言された。

また「中学校では文法をあまりやってくれないから、しっかり補わないと、『英検準2級以上』の合格はできない」といわれたので、もう一度頑張ろうと決意した。いま頑張っている。

<成績を伸ばすポイント>

 

1時間(60分)で学ぶ英語単語は、200300語であるが、「共通テスト」では1000語の理解が要求されている。この格差を埋めるにはどうするか。1分間に何語読むことができるか、書くことができるか、話すことができるか、聞くことができるかが問われる。英語の環境を整えることが大切である。

 

*目標を持った生徒は伸びる。国語をしっかり勉強しない人は英語も伸びない

 

Case4:

石川昇君(仮名)は、定期テストだけでもできるようになりたいと考えた。

中間テスト・期末テストのように、範囲が指定されているテストは、対策を練れば何とか得点が取れると思った。

校外のテストは、その延長だと考えて、「まず基礎的な定期テストの学習」を徹底してやることにした。

その成果は見る見るうちにでたので、すっかり自信を持つことができた。

やがて、少しずつ校外模試でも成績が出るようになった。

学校の授業を大切にしなければならないと痛感したので、集中力を高めている。

<成績を伸ばすポイント>

 

範囲が限定している「定期テスト」に集中することから始める。一度良い成績を取ると自信ができる。粘り強く、諦めないで頑張ること。ヤマを張った勉強は長続きしない。徹底することが大切である。

 

*小さくとも一つの目標を達成することが大切である

 

Case5:

桑原峰子さん(仮名)は、いつも全教科をやり切れないので自信を失くしていた。

部活のバスケットは大好きだし、周囲の人は「勉強と両立させろ」というがなかなか集中できない。

机に向かってもすぐに眠たくなるし、頭が働かない。

そこで、「自分が好きな教科だけに絞って勉強する」ことにした。

自分が頑張ると決めた教科は国語だった。もともと自信がある教科なので「予習・復習を確実にやる」ことにした。また書店に行って問題集を買った。あえて厚い冊子を選ばないで、やり切れる「薄めの問題集」にした。

しばらくの間、国語だけ頑張っていると、できるようになった。

毎日、勉強した「教科ごとの時間」を記録することにした。

テストで成績が悪い教科は「勉強時間は少ない」こともはっきりした。

<成績を伸ばすポイント>

 

部活で頑張る気持ちを教科学習で活かす。特に受験には体力・気力が大切である。学習時間、学習量と成績は相関している。何にでも手を出すより、自信のある教科を一つ作ることから始めるといい。

 

*難しい課題に挑戦するより、身近で自信がある教科を1つ以上つくる。

 

さいごに

皆さんは「人生100年時代」に生きる人です。

長い人生です。

どうぞ勉強は嫌いだ、自信がないなんていわないでください。

そこに、進歩も発展もありません。

「人生は学びの連続」なのです。

 

これからは、ますます人工知能(AI)も、すべてのITも進化するでしょう。

ゲノムの解読は、人間生活に「格差を広げる武器」になるかもしれません。

宇宙空間はロマンだけでなく、アメリカと中国の軍事支配競争だけでは済まされないでしょう。

戦争を回避しなくてはなりません。

 

私の人生を振り返ってみると、自分が中・高生に時代には、コンピューターはありませんでした。

力道山のプロレスを見るために、近所の電気屋さんに集まりました。

わが家には電話も自動車もなければ、電子レンジもありませんでした。

勿論スマホも携帯電話もなかったです。

その後の進歩を考えると、みなさんの50年後の生活は想像できないレベルです。

 

だから、いま勉強ができない。

自信がないなんて嘆かないでください。

 

自分が得意な分野を拓き、逞しく、前向きに生きるのです。

 

自分の弱点を自覚したら、積極的に補う努力をして達成感を味わってください 皆さんは「可能性の塊」です。

やる気になれば何でもできるのです。

生命の輝きは、与えられるものではなく、自ら内面から放つものなのです。