高校2年生の保護者の方へ

高校2年生は、人生で「一番輝いている時」ですね。

学校生活にも慣れて、勉強することも、部活に打ち込むことも純粋で、一生懸命になれる時ですね。

 

子供から大人への転換期ですから、心理的に難しい時があるかもしれませんが、

この時期に「人間としての成長」も見られますね。

 

ところが、この学年についていえば、「大学入試改革の波」が一挙に押し寄せてきて、

当事者としてつらいですね。

 

 

学力面では、大変厳しい局面にあると思いますので、

高校2年生の保護者が理解しておいた方が良いことを整理します。

 

正しく「共通テスト」を理解しておきましょう。

すでにご存じの通り、大学入試改革が2020年に実施されます。

 

「課題が多いから実施を延ばせ」という主張がありますが、確実に実施されるでしょう。

この入試改革は、2016年に閣議決定していますので、中止する場合は「修正の閣議決定」が必要です。

現在、政府に全くそのような動きはないですから、文科省は決定に沿って予定通り進めるでしょう。

 

入試センター文科省の所管にある独立行政法人にすぎませんから、命令に従う事務局であって決定権がありません。

だから、確実に実行されるでしょう。

 

当該者としては「迷惑な話」ですが、仕方がありません。

変化をうまく利用して「対応策」を用意する必要があります。

生徒を改革の犠牲者にしてはいけないから、LEADESTの前川代表に「いろいろな情報」を流しています。

 

「私の子供は、国公立大学を志望しないから関係ない」と考えるのは誤りです。

入試改革の変化は、私立大学にも影響していますから、十分に関心を寄せていてください。

 

「共通テスト」の主な改革点は、「数学」と「国語」の一部に『記述式』の問題が含まれるということです。

 

細かな解説はしませんが、国語は80~120字の記述問題が出題されますから、「どんな問題が出題されるか」「どんなかきかたが高得点になるか」「どんな留意点があるか」などが課題です。 

『記述式』は、指導に手間がかかりますから、残された1年間をかけてじっくり積み上げる学習が必要です。

学校・先生方も研究し、工夫してくれるでしょう。が、不十分な点は、LEADESTで指導を受けるなど、自分で工夫して補わなければなりません。

 

 

数学も、昨年の<試行テストの問題>を下敷きにして「どういう指導が適切か」を検討していかなくてはなりません。国語・数学とも「3問」出題されるとのことですが、いまだに不明なことも多くて困ります。

 

 

「英語」が最大の問題です。

生徒も保護者も「学校の指導に従う」しかないのですが、どんな点が問題なのかを「入り口」だけでも理解しておいた方が賢いです。

マスコミも、全国高校長協会も、このままでは「混乱」「危険」「不平等」だと指摘していますが、すでに実行段階に入っています。

問題は「民間の検定試験」が大学入試に採用されるという点に絞られます。

文科省では「読む」「書く」「聞く」「話す」という4つの技能をテストする手足を持っていませんから、テスト問題の質・採点・試験場の確保・監督者・運用など民間に委託するしかないのです。

ここに「課題が多すぎる」のです。

 

受験者と保護者の皆さんは「結局どうなるか」という点に関心があると思います。

着地点は、民間の<英検>と<ベネッセのGTEC>の2つのテストにまとまるだろうと思います。

他の5つの検定試験は、料金が高かったり、全国で実施する会場がなかったりのために、一部の生徒だけが対象になり、大きな「実施の柱」にならないからです。

神奈川県の様子を見ると、LEADESTの塾生は「GTEC」か「英検」のどちらかを受験することになると予想します。前川代表に「英語検定講座をつくるように」要請しましたが、積極的に受講するといいですね。

 

「共通テスト」でも英語があり、「Reading(長文読解)」と「Listening」が100点ずつになります。

センター試験では、「筆記」が200点でした。しかもこの中には文法や語句などの問題が含まれていました。

新大学入試では、読解とリスニングが同比率で出題されることになりますので、よりリスニングの対策が必須となります。

 

さて、その対策ですが、「リスニングの配点比率が高く」なりましたから、実践的な「受験対策が必要」です。放置したら得点が伸びず、受験生が困るだけです。

学校では、それなりに努力すると思いますが、「学校間の格差」が大きいでしょう。

進学校でない場合は「やり切れない」と思います。

また学校の英語の授業が「検定対策」に流れていくだろうと思います。

 

私は、これを危惧していますが、多分、その流れを止めることができないでしょう。

 

4月の英検を受けるには9月に予約が必要

9月になると、「英検を4月に受ける希望者」を募集します。

学校によって対応が異なるので、ご子弟が通う高校によって発信内容が違うと思いますから、一概に言い切れませんが、保護者は留意したいことです。

 

全国の大学がこの検定結果を「どのように使うか」を議論していますが、首都圏では、立教大学が明確な指針を出しましたね。

「検定2回」の受験機会があり、「その高い得点を入試に使う」ことになってますから、優秀な生徒は「お手並み拝見」で、9月に申し込んで、「第1回目は4月に受験」するかもしれません。

 

そして、検定の様子が分かってから、来年の10月ごろ「第2回目」を受験する。

この駆け引きは難しいところです。

こんなことを、教育の場で、高校生にやらせたくないですね。

高校では、4月から11月まで、「英語検定のこと」で振り回されることが予測されます。

いいことじゃないですね。

 

検定試験は、全国的には、6月のベネッセの「GTEC」を希望する学校が集まっているようですが、「部活動」や「学校行事」とバッティングすることなど「悩み」が多いようです。

学校の情報発信をしっかり受け止めてください。

 

検定料を支払って受験するのですから、「どの検定テストが有利か」など、細かな情報があったり、駆け引きが行われたりするので、「まともな英語教育」が阻害される危険性があります。

 

「想定したスコア」が取れた生徒は、英語の授業から離脱する危険性もありますから、学校も大変ですね。

いろいろな意見が出されるのは当然ですね。

 

今回は、[共通テスト」の外枠を書きましたが、細かな点は、その都度発信していくつもりです。

しっかりしないと生徒の運命が変わってしまいますから。

LEADESTには、私から責任のある情報を流していきます。

前川代表を信じて頑張ってください。