高校1年生の保護者の方へ

夏休みが終わって、久しぶりに登校してきた高校1年生の顔を見ると

随分、「大人びてきたこと」に驚かされます。

高校1年・1学期にあった「幼なさ」が消えているのです。

「いつから急に成長したのか」と思いますね。

 

肉体的にも、精神的にも「急激に成長」しますから、

知的発達・学力面も順調に伸びてほしいと念じますが、そうはいきません。

 

ここが難しいところです。

が、この秋は早速「文・理選択」を迫られます。

 

そこで、高校1年生の保護者が理解しておきたいことを整理します。

 

文理選択はどうする!?

 先日、東京にいる孫娘が相談に来ました。彼女も高校1年生なのです。

「まだ早い」と思っていた選択が迫られ、困ってきたのです。

9月の第1週に「文理選択の希望提出」だそうです。

 

孫娘は学校でやった「調査・結果データ」をもってきました。

「興味・関心」と「学問」「職業」の関係を確認させる個人帳票がついていました。

結果は、バリバリの文系でした。

ここで注意したことは、このデータは「現在のことである」ということです。

 

7年後、この孫娘が大学を卒業する時は、企業の状況も変わっているし、就業環境は激変しているだろうという予測を抜きに考えてはならないのです。

10年後から「逆算」してみると、現在の適職が当たっているとは言えないからです。

彼女は営業職が適職でした。

WEBの時代の営業って何でしょうね。

現在とは全くイメージが異なる営業職で、要求される能力も違いますね。

最近は「ユーチューバー」とか「WEBデザイナー」など、数年前には考えられなかった職業が注目されていますね。

営業の仕方も変わっていますね。

 

そこで、「今からつけておきたい能力を考える必要がある」ということを助言しました。

すでに「人工知能(AI)時代」が来ているのですから、文系の人といえども、「数学」が分からないでは済まされないというようなことです。

プレゼン能力も「質が違います」ね。

統計・行列とかいうことを「社会人になってから学習することは無理」です。

せめて、数学の基礎だけでも、しっかり「高校時代に学習しておく」必要がありますからね。

安易に、<数学が嫌いだから文系で行く>では済まされませんから、この点を助言しましたが、さてどうなりますことか!

 

皆様のご家庭でも同じことがいえると思います。

 

大学入試改革2年目と必要な記述対策

「共通テスト」の2年目です。

すでにご存じの通り、大学入試改革が2020年に実施されます。

全国高校長会などが「課題が多いから実施を延ばしてほしい」という要望書を文科省に提出していますが、政府が、文教政策の変更をしない限り、確実にこのまま「実施」されるでしょう。

延期したところで着地点がないのですから。

 

現在の高2生が初回です。

私の勝手な予想ですが、最初は難しくないじゃないかと思います。

しかし、ご子弟の高1生が受験する「2回目は厳しい」かもしれません。

というのは、現在のセンターの問題は平均点を「60%とれる」ことが目標に作問されていますが、「共通テストは50%」となっています。

国語・数学の記述式も含まれます。

どうしても、初年度の平均点50%の塩梅が難しいです。様子見になりますね。

どちらにしても、ご子弟には「共通テスト」を受験する姿勢でいくことをお勧めします。

 

現在の高2生が経験する「記述式の問題」を見てからでは、「受験勉強」は間に合いません。

「記述の仕方を練習する」にしても、すべての学校が対応しきれないところが「怖い」です。

指導の格差が生まれ、拡大するでしょう。

 

国語・記述式は文字数をオーバーしたら「マイナス評価に」なりますから「どんな問題が出題されるか」「どんな書き方が良いか」「どんな留意点があるか」などを分析して、対応策を立てないといけません・・・。

 

保護者の方は、ご子弟が「こうした厳しい現実」の下におかれていることをご理解ください。

 

『記述式』は、指導に手間がかかりますから、積み上げる学習が必要です。

学校・先生方も研究し、工夫してくれるでしょう。

が、不十分な点は、LEADESTで指導を受けるなど、自分で工夫して補わなければなりません。

数学も「どういう指導が適切か」を検討して、LEADESTで指導を受けなくてはなりません。

 

指導できない塾・予備校がありますから、注意しましょう。

 

英語が最大の難関、確実な準備と対策を

 「英語」が最大の問題です。

マスコミも、全国高校長協会も、このままでは「混乱」「危険」「不平等」だと指摘していますが、すでに準備が進み、実行段階に入っています。

問題は「民間の検定試験」が大学入試に採用されるという点に絞られます。

 

現在の高2生は、4月の英検を受けるならば、9月に「予約金を3000円払うように」と指示がされています。

高校の先生たちはすでに混乱しています。

ご存知でしたか?

 

受験者と保護者の皆さんは「結局どうなるか」という点に関心があると思います。

着地点は、民間の<GTEC>と<英検>の2つのテストに、大きくまとまるだろうと思います。

他の5つの検定試験は、料金が高かったり、全国で実施する会場がなかったりのために、一部の生徒だけが対象になり、大きな「実施の柱」にならないからです。

神奈川県教委も苦慮しているようですが、今後の対応を見ましょう。

ご子弟には、LEADESTの「英語検定講座」を受講するように勧めます。

正確な情報に基づいた指導が重要ですから・・・。

 

さて、その対策ですが、「リスニングの配点比率が高く100点」になりました。

これまでは50点でしたから、これは大変な変化です。

機器や施設がないところではどうしようもありません。

すべての学校に整備されているわけじゃないので困るのですね。

このまま放置したら得点が伸びず、受験生が不利になるだけです。

ご子弟がお通いになっている学校の現状を把握しておきたいですね。

 

また学校の英語の授業が「検定対策」に流れていくだろうと思います。

私は、これを危惧していますが、多分、その流れを止めることができないでしょう。

大学受験は「個人の責任だ」という姿勢の高校に通学しているご家庭は、変化情報を確実に得てください。

実は、「自主性の名のもとに放任している学校」が意外と多いのです。

 

対応しきれないからです。

 

「英検2級」が目安となる

 

 

 

 いま、全国の大学がこの検定結果を「どのように使うか」を議論しています。

首都圏では、「立教大学が明確な指針」を出しましたね。

「検定2回」の受験機会があり、「その高い得点を入試に使う」ことになってますから、いつ、どのタイミングで受験するのが有利か。

 

検定試験問題の「すり合わせ」をする機会はないのですから、問題により「有利・不利」が如実に出てくると予想します。困ったことですね。

 

検定試験は、全国的には、6月のベネッセの「GTEC」を希望する学校が集まっているようですが、「部活動」や「学校行事」とバッティングすることなど「悩み」が多いようです。

学校の情報発信をしっかり受け止めてください。

ただし、検定試験ですから基本は「自己責任」です。

学校は情報提供と便宜を図ることしかできないです。

ご子弟が「賢い受験者」であるようにご指導ください。

LEADESTの塾生は、しっかりと前川代表と講師に相談してください。

迷いと混乱は避けなくてはいけません。

 

結論として・・・。

ご子弟には「英検2級」まで頑張らせるといいですね。

英検の2級のスコアを取得すれば、受験が有利です。

ただし、準1級以上はレベルが高いので、簡単に届きません。

無理をさせるより、他の教科の学力をアップさせる方が効率的です。

 

LEADESTは英検の準試験会場に認定されていますね。利用したらいいです。

 

入試では、私立大学も取得した「スコアを書かせる」でしょうから、まず目標は「英検2級」と定めて、高3の学習到達点にするとよいと思います。

スコアが到達していれば、「入試で英語をやらない」という私立大学があります。

細かな情報は「これから」ですが、新しい情報には、敏感になっていた方がいいと思います。

「知らないと損をする」というのは、良いことではありません。

 

8月までの私立大学情報は「次回」に発信します。