面接・小論文対策:3つの心配事

今、私たちはどんな時代に生きているのでしょうか。

私たちは、どこに向かって歩いているのでしょうか。

世界は、どのようなことに直面しているのでしょうか。

 

画一的に採点する「マークテスト」では図ることができない能力を

「面接すること」・「小論文を書かせること」で調べることができるので、

今年も多様な出題がされるでしょう。

 

受験生の意識と課題解決能力を問う試験ですからね。

 

今回は、「現代が抱えている課題」を整理してみます。

 

世界戦争が起こるのではないか

1つは、「世界戦争が起こらないか」ということです。

実際に、「アメリカvs中国」の貿易戦争は深刻ですね。摩擦を超えています。

落ち着き先が見えません。世界の政治・経済を巻き込んで大変な事態です。

ちなみに、私は、先のメッセージで「測位衛星」について書きましたが、

暑い戦争(Hot War)になくても,形を変えた冷たい戦争(Cold War)の影響は深刻です。

このことに気が付いてくれましたか。

米・中の覇権争いに、すでに日本も巻き込まれていて、高額な軍用機を購入することや、アメリカの農産物を購入することなどが進められていますね。この経費はどこから出すのでしょうか。

教育に関しては、大学の教育費を削減するなどが起こっていますね。

消費税の増税も、同じ流れです。

勿論、そういう発信はしていませんが・・・。

 

また、日本の防衛線・シーレーンを「対馬海峡」まで下げざるを得ないということがあります。

日・韓関係も、これまでにない「緊張」が起こっています。

シーレーンは、「海底ケーブル網の基幹」でもありますから、商用・公用の両面で国際通信の要です。

素人にはわかりにくいですが・・・。

このラインを修正するということは、日本の在り方・政策を変更するということです。

 

このような状況の中で、高3生は、「すでに選挙権を持っています」から、大学入試で「直接的な出題はない」としても、小論文の記述は、「具体的で明確な自分の考えを持っていること」が要求されます。

特に、国際関係の学部を受験する人、法学部、経済学部の受験者は、「自分の考え」を持っていることがポイントですね。

推薦入試でも「面接」でさりげなく質問されるかもしれません。

課題意識の基本ですからね。

 

迫る環境問題の脅威

2番目は地球温暖化などの環境破壊の問題です。

 

台風・豪雨・異常気象・地震の問題は、もはや一か所の問題ではなく、世界的な・日本全土の問題ですね。

すでに「環境問題について」書いてきましたが、深刻な事態ですね。

 

台風・豪雨にしても、復旧する余裕もないままに「限りない異常が常態になる」という課題が山積しています。

「プラスティックの問題」・「ごみゼロの運動」と併せて、「生活者のレベル」で意識を高くしないと大変です。

 

また「遺伝子の組み換え商品」が気になりますね。

こうした「破壊的な技術革新」はとどまることを知らないから、怖いです。

 

学部に沿って「事例」を拾ってください。

 

大学入試では、土木・建築科では、素材から問題が出るでしょうし、化学・家政系では、「食品添加物」「合成樹脂」など、身近な問題が沢山出題されることでしょう。

 

急速なAIの進歩

3番目は急速な「AIの進歩」の問題です。

AI(人工知能)は、今後20年から40年の間に、私たちの「暮らしの仕組み」を完全に変えてしまうんじゃないかと、思っています。

 

誰が、どこで、どんなAIを開発しようとしているのか。

消費者として受けてとるのではなく、開発者の一人として問題意識を持つことが大切です。

少なくとも、皆さんが社会に出てくる頃の就職状況はどうなっているでしょうか。

就職可能な職場、いいかえると「雇用市場」は、現在では予想もつかないほど変わっているでしょう。

大学でしっかり勉強していかないと困りますね。

就活で言えば、皆さんの職業選択は「保護者の経験を超えている」と思います。

新しい職業・企業が生まれているでしょうし、消えていく職業・企業もあるでしょうからね。

 

「AI・ロボット・自動運転車」が、どんどん人間に代わって雇用市場に侵入していると考えれば、「働く場があるか」さえ問題になります。

 

そして、いつでも「転職の時代」になるでしょう。

皆さんが、40歳代になった時、新しく生まれた職業に「再チャレンジ」しなければならなくなりますね。

こう考えると、若い時にしっかり勉強をしていないと、将来、とんでもないことになると思います。

 

今回は、少々重いことを書きましたが、大学受験で小論文を書くときは、こうした基本事項をしっかり理解しておくことが重要です。

 

国連本部で、スエーデンの16歳の女の子が、世界中の指導者に向かって「環境破壊は、私たちの世代にとって迷惑だ」と、堂々と涙ながらに主張しましたね。

 

こうした基礎知識・教養が問われる場面が多くなることを覚悟して勉強していきましょう。