私は、「世界に1つだけの花」という歌が好きです。
・・・花屋の店先に並んだ「いろいろな花」を見ていた
・・・どれもみんなきれいだね
・・・バケツのなか 誇らしげに シャント胸を張っている
・・・小さな花 大きい花 同じものはない
Only Oneの花とは、私のこと、あなたのことですね・・・。
今回は、私が最近知り合った6人の中・高生を紹介します。
あなたは、どんな花を咲かせるでしょうか。
(1)看護士になりたい裕子さん
心やさしい裕子さんは、将来、看護士になろうと頑張っています。
小さなころから可愛がってくれたお祖母さんが、脳梗塞で倒れてしまったので、「少しでも助けられる仕事をしたい」と思ったからです。
中2の裕子さんは数学が大の苦手です。
しかし、看護士になるには数学を避けて通ることができません。
そこで、裕子さんは猛烈に頑張り始めました。
最近では、平均点くらいとれるようになりました。
裕子さんは、どうしても「一つだけの花」を大好きなお祖母さんのために捧げようと決意しているのです。
(2)機関車(SL)の運転手になりたい健太郎君
健太郎君は、蒸気機関車(SL)の運転手になりたいと思っています。
いろいろと調べてみたのですが、日本中で定期的に走っているのは12路線だけだということがわかりました。
すると、どうしても外国に出ていかなければなりません。
今のところ、アメリカの鉄道路線を考えて、まず「英語の力」をつけようと決意しました。
書くことも、しゃべることも、聞くことも、読むこと全部未熟です。
友人にいったら「面白そうだけど無理だからやめろ」と忠告されました。
しかし、健太郎君は「絶対にやってやろう」と決意しています。
(3)建築・設計士になりたい工藤誠君
工藤君に関心があるのは、土木・建築の仕事です。
発展途上国のインフラの整備に貢献したいのです。
大学に行ったら、社会工学のような分野に進もうと思っています。
整備が遅れている東南アジアの国に行って、土木・上下水道・電気など総合的な社会システムの開発に貢献しようと思っています。
「地雷」が取り除かれていない国・地域があること、上下水道などが整備されていない国のことを聞いたので、大学に入ったら「自分の足」で確かめてみたいと思っています。
自分だけの「一つだけの花」で終わらないように「みんなの花に」にするように頑張るのだそうです。
(4)障害を持つ人への支援を考えている齋藤春香さん
齋藤さんは、パラリンピックに刺激を受けています。
障害を克服して活躍するスポーツの選手に感銘を受けているのです。
彼女が注目しているのは、勝敗ではありません。
連日テレビのCMで紹介される補充機器に関心があるのです。
将来、こうした機器開発をして、障碍者に貢献しようと考えているのです。
介護施設などで働くことも考えたのですが、先輩から「障碍者の支援にはいろいろな形がある」と言われて、自分の目標を見つけたのだといいます。
(5)歌手を目指している松本寛治君
松本君は歌手を目指しています。
それも、クラシックの歌手です。
大変なことです。
勿論、歌手として「独立して生活できる」とは考えていませんが、やれるだけやってみようとしているのです。
目標は歌手だからといっても、歌ばかり練習しているのではありません。
ピアノのレッスンはもちろんのこと、新体操やバレーの練習をします。
ステージに出たら、いろいろなことを経験していなければならないからです。
ジャズも、歌謡曲もレッスンの内です。
今、松本君はドイツ語の猛勉強をしています。
ドイツに留学したいからだそうです。
(6)歌詞を丸暗記する遠藤公子さん
公子さんは、アメリカでポピュラー歌手になることを目指しています。
しかし、全く英語ができません。
「自分の夢は夢にすぎないのか」と、諦めていたら、先輩から「尊敬する歌手のコピーから入ればいい。それで成功した人がいるから」と教えられました。
公子さんは、本気で「そっくりさんになる」ことにしました。
英語の意味も分からないし、発音も難しいけれど、ともあれコピーになる。
すると、少しずつ意味が分かるようになってきたのだそうです。
高1の現在も、この方針を貫こうとしています。
どういうわけか、学校の成績もよくなったと、ニコニコしていました。
「世界に一つだけの花」は、決して華やかでなくていいのです。自分らしく!
「世界に一つだけの花」は、自分の中に閉じこもることではありません。
「世界に一つだけの花」は、与えられた生命を精一杯輝かせて開く花です。
コメントをお書きください