生徒の心に火をつける

The mediocre teacher tells.            凡庸な教師は教える     

The good teacher explains          よい教師はわかり易く解説する

The superior teacher demonstrates.  優秀な教師はやってみせる  

The great teacher inspires              偉大な教師は心に灯をつける 

 

心に火をつける

3月から4月にかけて、大切にしたい言葉です。

 

受験の結果がほぼ出そろった時期ですから、余計に意識したい言葉です。

 

進学・進級した人は勿論、期待したように行かなかった人も、もう一度「心に灯をつけましょう」ね。

 

人生では、失敗や挫折はつきものです。

私も、何度もうまく行かなくて悔しい思いをした日があります。

 

そんな時に、この言葉を思うことで切り抜けてきました。

 


LEADESTの先生たちは、これからも、生徒の心に灯をつけることに拘って指導をしていきます。

 

それは、指導者自身に必ず戻ってくることでもあります。

 

「教育活動」は、一方的な行為ではないからです。

 

それが、自分の励みになり、生きる力になって跳ね返ってくるからです。

相手に示した行為が、そのまま自分の人生に還ってくる。

そんな仕事は滅多にあるものではありません。

LEADESTのプライドとレベルを維持し、一層発展させていきましょう。

 

 

「心に灯をつける」とは、英語の[inspires]ですね。

 

実に名訳です。

『世界ふしぎ発見』というTV番組で「inspires next」と司会の草野さんが使っていますね。

次の人、次のものへinspiresするのです。

学習でも、3月から4月へかけては、このタイミングです。

ぼんやりと無為に時間を過ごしてはいけません。

世界も日本も、眠りの時ではないのですから。

 

最初に挙げた言葉は、アーサーワードという人のものです。

彼はイギリスの宗教家とか言いますが、実は履歴も出自もはっきりしない人です。

しかし、この言葉を残してくれただけで十分です。

 

私たちは人生で「たった一つ」だけ後世に残すことができることがあるならば最高です。

内村鑑三さんが「後世への最大遺物」という講演の記録を残していますが、

内村さんは「自分の生きた軌跡こそ最大の遺物だ」といっています。

 

全力で生きること、いまやれることに集中して努力することが、最も大切なことだというのです。

Think globally. Act Locally

これからは「Think globally .Act Locally」を実践する時代です。

 

どのようなことでしょうか。

 

これは、広い視野で考え、地についた行動を大切にしようということです。

 

インターネットを開けば、世界中の事件をリアルタイムで知ることができますね。

ユーチューブを使えば、目の前で発生した事件を瞬時に世界中に発信することができます。

そんな時代ですね。


 

だから、日々の学習活動も「Think globally」で捉えるセンスを大切にしましょう。

 

異なる伝統・異なる歴史・異なる宗教を持つ人と「いっしょに生活」することが求められる時代です。

これができなければ、争い・戦争が絶えないでしょう。

世界の出来事を自分のこととして考えるのです。

 

「Act locally」とは、着実に行動し、信頼関係を大切にするということです。

 

LEADESTでいえば、生徒と講師の絆がしっかりしていることです。

その証の一つは「継続」と「発展」です。

 

LEADESTは退塾者がほとんどないと聞いて素晴らしいと思います。

沢山の生徒が入塾しても、沢山の退会者を出すのでは「信頼」が生まれないからです。

 

私が住んでいる静岡では、中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・タイ語・フィリピン語・英語が、当たり前に飛び交っています。

このような地域が多くなりましたね。

このLEADESTにも、現在以上に、異なる歴史と文化を持った人が沢山在籍するようになるでしょう。

 

この時大切なことは「Act locally」です。

 

30年後の日本をイメージすると、出身国が異なる日本人が多くなるでしょう。

ロシア系日本人・韓国系日本人・中国系日本人・フィリピン系日本人・ブラジル系・ペルー系・インドネシア系・・・外国籍の人が、「私たちの生活レベル」で居住する率が、間違いなくもっと大きくなるでしょうね。

異なる伝統や文化、宗教を持つ人々と、広く、深く交わり、積極的にビジネスに携わるようになるでしょう。

 

そんな時、LEADESTの指導は、必ず変わっていくでしょう。

変化を視野に入れて、「Think globally ,Act locally」でいきましょう。

 

日本の伝統的な精神「守・破・離」を理解する

数年前の大学入試センター試験・国語・評論文で「大失敗してしまった」という声が多かったですね。

 

出題分が小林秀雄の「鍔」(つば)で難しかったという批判もあります。

これも事実でしょう。

 

読みにくい文章で、表現も難しく、なにをいっているのか分かりにくい。

だから高得点が取れなくて、失敗してしまった。

 

いや、これは、大失敗ではなく、当然な結果なんです。

 


なぜなら、多くの高校生は「鍔」をイメージすることができなかったからでしょう。

 

確かに課題文の最後に「鍔のカット」がありましたね。

でも、これが、どんな意味をもつものであるかを理解できた高校生は少なかったでしょう。

そこが問題です。

 

日本刀に触れたことがなくても、剣道で竹刀を見たことがある人が多いでしょう。

鍔はその「獲っ手」のところについている金具・板ですね。

それが分かれば、この問題の半分が解けたようなものです。

室町時代、応仁の乱で京の都が荒廃し人殺しが横行した頃、武器になった刀は、血糊で滑らないようにするために鍔を必要とした。

この鍔が、次第に文化的に独立していくという文章です。

 

グローバル化が進展する中で、日本の伝統文化が廃れていく。

そんな危機感が、中学校の武道を必須にした背景と関係がないとは言えませんね。

 

大学入試センター試験は、文科省の問題意識と関連して出題していますから、日本人のアイデンティティを意識すると考えたら、センター試験も、こうした伝統文化についての出題があってもおかしくありませんね。

 

 

 

ここで、日本の精神的な「守・破・離」の精神を確認することにしましょう。

 

剣道・柔道という伝統的な武道や書道・茶道・華道など日本の伝統的な芸術を学んだ経験者は、簡単に理解できると思います。

 

「守」とは、基本を忠実にマスターするということです。

自分勝手にやらないで、指導事項をしっかり習得することをいいます。

 

「破」とは、基本をマスターしたら、その上に立って、自分らしさを加えて行くことです。

自分らしい学習スタイルを工夫するということでね。

 

「離」とは、守や破の上に立って,自由に別解を考え、工夫することです。

自分らしい形を工夫し、それを持って飛躍する。受験勉強でも同じです。